小説「いつまでもショパン」中山七里

あらすじ

難聴を患いながらも、ショパン・コンクールに出場するため、ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。

しかし、コンクール会場で刑事が何者かに殺害され、遺体の手の指十本がすべて切り取られるという奇怪な事件に遭遇する。

さらには会場周辺でテロが頻発し、世界的テロリスト・通称ピアニストがワルシャワに潜伏しているという情報を得る。

岬は、鋭い洞察力で殺害現場を検証していく!

矢張り、この岬シリーズは途轍もない魅力を感じる。

ミステリと音楽の融合。

この設定が非常に相性が良い。

日本ではテロが起こらないが、矢張り世界ではテロが起こっている現実に遭遇する。

ピアニストは折れるほど繊細な心ではいけないんだな、と思う。

音楽はすべてを超えるのだから。

音楽の魅力は、戦場をも停止させる力があるのか。

生きるか死ぬかの瀬戸際で戦う兵士達。

その荒んだ心を底から癒すのが音楽――。

何とも魅力的な展開ではないか。

あぁ、やはり中山さんは名手だなぁ。