海浜工業地帯に出現したオアシスかわさきの浜川崎東扇島東公園

海浜工業地帯に出現したオアシスかわさきの浜川崎東扇島東公園

暴れ猿

2017/07/2208:52

海浜工業地帯に出現したオアシスかわさきの浜川崎東扇島東公園

大人の遠足

201772208:00

青い空、打ち寄せる波。工業地帯のイメージが強い川崎市だが、沿岸部に誰でも利用できる砂浜がある。東扇島の人工海浜かわさきの浜だ。川崎駅東口からバスで約30分。東京横浜を結ぶ産業道路県道6号を横切り、川崎港の長い海底トンネルを抜けると、広大なエリアに物流施設が連なる人工島、東扇島にたどり着く。砂浜は島の東端、東扇島東公園にある。

半世紀ぶりの砂浜

京浜工業地帯の中核として発展してきた川崎市。戦後の復興とともに埋め立ては加速し、海岸線は次にコンクリートの護岸に姿を変えた。夜光地区を最後に川崎から砂浜が完全に消えたのは昭和32年ごろ。以来約半世紀、市民は砂浜率0の現実と向き合ってきた。

川崎に砂浜を取り戻そう。市民のそんな声を受け、平成20年4月、東扇島東公園に人工海浜が完成した。それから約9年。かわさきの浜は市内唯一の砂浜として市民に愛され続けている。

ビーチの雰囲気十分

実際に行ってみると、砂浜は長さ180メートルと、決して大きくはないが、波が打ち寄せ、潮の香りが漂うなどビーチの雰囲気が十分味わえる。小さなカニや貝殻、海藻も見られ、時折、水面を魚が飛び跳ねる。砂浜の端には岩場も設けられている。

波打ち際で砂遊びをする子供、水着で日光浴をする女性、シートを敷いて寝転ぶカップルや弁当を食べる家族連れなど、来園者は思い思いの時間を過ごしていた。

砂浜の存在を知って市外から訪れる人もいる。横浜市鶴見区から長女2を連れて訪れた松本あや香さん29はとても静か。子供に目が行き届き、安心して遊ばせられる。主人に聞いて初めて来たが、ぜひまた来たいと笑顔を見せた。

残念ながら遊泳はできない。理由は防波堤のすぐ外側を船舶が往来するから川崎港管理センター港営課の坂本利晴担当課長。水質に問題はなく、ひざ上までなら、入って波遊びしていただけるという。

砂浜の完成後、どこから流れ着いたのか、一時、アサリが増えた。潮干狩りの名所となり、22年はゴールデンウイーク中だけで2万5600人が公園を訪れたという。ただ、採りすぎが原因か、個体数が減り、いまは小粒なものが多く、潮干狩りは期待できないかもしれません坂本担当課長。

29年のは、1万2540人が公園を訪れている。

散策や工場夜景も

東扇島東公園の楽しみ方は砂浜だけではない。バーベキュー場やグラウンド、愛犬を自由に走らせられるドッグランもある。潮風デッキは京浜運河に沿う350メートルの遊歩道。潮風を感じながら散策を楽しめる。日没後は工場夜景が美しい。

公園から少し足をのばせばコミュニティー施設川崎マリエンがある。10階の展望台は360度の眺望。手前に海や工場群が広がり、東京、千葉、横浜などの各方面を遠望できる。日本夜景遺産にも選ばれている絶景だ。

坂本担当課長はいろいろな楽しみ方ができる魅力ある公園。憩いと安らぎを得られるまちを目指しているとして来園を呼びかけている。

横浜総局外崎晃彦、写真も

東扇島東公園川崎市川崎区東扇島58の1。面積158ヘクタール、東京ドーム換算で約3個分の公園。海辺に親しめる人工の砂浜のほか、バーベキュー場やドッグラン、スポーツなどが楽しめる多目的広場を設置。誰でも利用できる憩いの場だ。来園はバスの場合、川崎駅東口から、市営バス東扇島循環で東扇島東公園前下車。車なら首都高速湾岸線東扇島出口からすぐ。問管理事務所電0442885523。